2019 年 61 巻 8 号 p. 1582-1590
Inside stentはプラスチックステントを主乳頭部から出さずに,胆管内に留置する方法である.その有用性はまだ明確ではないが,近年の後ろ向き研究から将来期待がもてる結果が報告されている.特に良性胆管狭窄例や悪性肝門部領域胆管狭窄例が適応となりやすい.ステント留置の際には,逸脱に注意する必要がある.つまり,狭窄や胆管形態に合うようなステント選択が必要である.肝門部領域胆管狭窄例に対しては複数本留置の方が1本のみの留置と比較して,逸脱しにくい.また,市販されている専用プラスチックステントには抜去時のことを考慮して遠位端に糸が装着されているが,この糸を用いた抜去時のコツも知っておく必要がある.本稿では,現時点でのエビデンスと適応や留置に関する技術的なコツを解説する.