日本消化器内視鏡学会雑誌
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総説
炎症性腸疾患診療にあたって注意すべき腸管感染症の内視鏡像
山本 章二朗 芦塚 伸也河上 洋
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2021 年 63 巻 1 号 p. 18-30

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抄録

炎症性腸疾患(inflammatory bowel disease;IBD)の診断時には腸管感染症との鑑別は最も大切である.その後の経過が全く異なるため,誤診することはあってはならない.またIBDの再燃兆候がみられた場合,IBDの再燃か,感染症の発症か,またはその両者の合併かを的確に鑑別することは重要である.腸管感染症はIBDの増悪因子としても知られており,IBDを診療する上で腸管感染症は常に念頭に置くべき疾患である.そこで,本稿では,IBDを診療する上でIBDと鑑別を要する主な腸管感染症について,疾患概念や内視鏡所見について解説した.

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© 2021 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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