2021 年 63 巻 3 号 p. 319-330
Endoscopic submucosal dissection(ESD)は消化管腫瘍の内視鏡的切除法として,非常に緻密で手技的にも優れた方法である.どのような病変も病変径に関わらず一括で切除できるという大きな利点がESDにはあり,特に日本およびアジア諸国では消化管腫瘍の内視鏡的治療法として広く普及している.しかし一方で,米国においては様々な諸事情によりESDは未だ広く受け入れられてはいない.米国でESDを普及させるにあたっては,日本のトレーニングの原点である「師弟モデル」に基づくトレーニングモデルをベースに,近年になり開発された新しいテクニックやテクノロジーを活用し改良を加えることが必要である.本稿では,米国におけるESDトレーニングの現況につきレビューする.