2021 年 63 巻 9 号 p. 1603-1608
症例は32歳女性.SAPHO症候群に対してサラゾスルファピリジン腸溶錠1,000mgで加療中に下痢,血便,38度台の発熱をきたし,大腸内視鏡検査で下行結腸から盲腸にかけて連続性病変を認めた.非典型ではあったが,潰瘍性大腸炎の合併を疑い,メサラジン2,000mg及びメサラジン注腸1gに変更したところ悪寒戦慄,40度の発熱,頭痛,関節痛を認めた.再投与により再現性が得られ,5-ASA不耐症と診断した.約1カ月後の大腸内視鏡検査で粘膜治癒が確認されたため,サラゾスルファピリジンよる薬剤性腸炎と診断し,その原因成分は5-ASAと考えた.