2021 年 63 巻 9 号 p. 1588-1602
近年,悪性胆管狭窄に対するステント留置において,胆管内ラジオ波焼灼療法(RFA)の併用が注目されている.胆管内RFAは狭窄部の腫瘍組織を凝固壊死させ脱落を誘導し,その効果としては胆管ステント開存期間の延長や,胆管癌における生存期間の延長効果等が期待される.一方で,未だ発展途上の治療手技であり,解決すべき課題も多く,また現行のRFAデバイスでは症例を問わず十分な焼灼効果が得られるとは限らない.このため実臨床で施行する際には,現在のエビデンスを良く理解,把握した上で適用を判断する必要がある.今後のさらなる検討によって,胆管内RFAの有用性の確立と適応の明確化が必要であり,また様々な症例に対応可能なデバイスの改良も期待される.
本稿では悪性胆管狭窄に対する内視鏡的胆管内RFAの現状と課題,そしてその展望に関して概説する.