2022 年 64 巻 12 号 p. 2465-2471
1cm未満の小型大腸ポリープの取り扱いについて解説する.過形成性ポリープ,腺腫,癌の鑑別のためには,画像強調内視鏡や拡大観察が有用であり,特にcold polypectomyでは癌を除外することが重要である.cold polypectomyは後出血が極めて稀であり,穿孔もほぼ皆無であり安全に実施できることが証明され急速に普及している.ただし,微小であっても癌を疑う病変においてはEMRを選択すべきである.人工知能診断を含めた最新機器の活用によって,精密な診断,治療が,より簡便に実施可能となっている.