2022 年 64 巻 8 号 p. 1490-1498
表在性非乳頭部十二指腸上皮性腫瘍(superficial non-ampullary duodenal epithelial tumors:SNADET)の診療機会が増加している.これまで非乳頭部の小さな腺腫は生検等により経過観察されることが多かったが,生検による診断精度が十分ではなく,また生検によりその後の内視鏡切除が困難となることもあるため,安全かつ簡便に切除可能であれば早めに切除も考慮すべきと考える.cold snare polypectomy(CSP)は大腸ではすでに10mm以下の腺腫に対する標準治療の一つと考えられているが,十二指腸においても同様に「10mm以下の腺腫と考えられる病変」に対しては有効な治療法と考えられる.本稿では十二指腸CSPに関して手技の概要からコツまで概説する.