小児の炎症性腸疾患診療において内視鏡検査は必要不可欠である.一方で検査の施行にあたっては安全かつ有用な検査とするために,検査の適応,鎮静,スコープの選択など小児特有の事項を症例ごとに検討する必要がある.体格による使用できるスコープの制限,内視鏡の術者のみでなく,鎮静や全身管理を担当する小児科医や麻酔科医の必要性など,小児の内視鏡検査には越えなければならないいくつかのハードルが存在することは間違いない.しかし,そういった障壁を乗り越え,炎症性腸疾患で苦しむこども達に少しでも苦痛や不安の少ない内視鏡診療を提供することが,この先の本邦の炎症性腸疾患診療の発展につながると思われる.