透析中運動療法の強度の違いが溶質除去に及ぼす影響を調査した. 対象は透析患者17名とし, 安静時と運動時のデータ採取順序は無作為に割り付けた. 心肺運動負荷試験 (CPX) から嫌気性代謝閾値 (AT) を測定し, AT未満群, AT群に分類した. 1時間ごとに透析排液を採取し, カリウム (K), リン (P), 尿素窒素 (BUN), β2-microglobulin (β2MG), α1-microglobulin (α1MG), アルブミン (Alb) を測定した. K, P, BUNはAT未満群で運動中の除去量が増加し, AT群では運動後のP, BUNの除去量が減少した (p<0.05). α1MGはいずれの強度でも運動中の除去量が増加し (p<0.01), β2MG, Albに変化はなかった. 中強度の運動では小分子の除去量が減少するが, 低強度ではAlb漏出量の増加なくK, P, BUN, α1MGの除去量を増加させる可能性がある.