日本消化器内視鏡学会雑誌
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総説
膵仮性囊胞・被包化壊死に対する内視鏡治療
向井 俊太郎 土屋 貴愛糸井 隆夫
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2024 年 66 巻 2 号 p. 129-143

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抄録

膵仮性囊胞や膵炎後の被包化壊死に対して,まず低侵襲な超音波内視鏡下ドレナージを行い,必要に応じて内視鏡的ネクロセクトミーを行う内視鏡的ステップアップ・アプローチによる経消化管的治療が行われている.専用の大口径メタルステントの普及や追加内視鏡ドレナージテクニックにより,多くは内視鏡治療単独で治癒可能となってきた.しかし骨盤腔まで及ぶ巨大な病変に対しては,内視鏡治療に固執することなく,経皮的アプローチや外科手術も考慮した広い視野での治療戦略が必要となる.本稿では,膵仮性囊胞・被包化壊死に対する内視鏡治療の進歩と現状について概説する.

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© 2024 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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