日本消化器内視鏡学会雑誌
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症例
胃底腺ポリポーシスを背景に胃型腺腫が発生した1例
久保 俊之 足立 靖安達 靖代菊地 剛史見田 裕章岩田 徳和吉田 幸成遠藤 高夫石井 良文後藤 啓
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2025 年 67 巻 12 号 p. 2416-2421

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抄録

症例は52歳女性.心窩部不快感がありEGDを行ったところ,ヘリコバクター・ピロリ菌に未感染と思われる胃粘膜を背景に,胃体上部から穹窿部に5mm大の多発する隆起性病変を認め,胃底腺ポリポーシスと診断した.その中で,胃体上部大彎前壁寄りに,10mm大で周囲粘膜よりやや白色調の亜有茎性の隆起性病変を認めた.表面性状や色調は,胃底腺ポリープとは明らかに異なっていた.生検結果で胃型腺腫が疑われたためにEMRを行い,最終的に胃型腺腫と診断した.詳細な遺伝子診断は施行できなかったが,家族性大腸腺腫症やgastric adenocarcinoma and proximal polyposis of the stomachの可能性は低いと思われた.遺伝素因がないピロリ菌未感染患者において,多発する胃底腺ポリープの中に胃型腺腫を認めた症例を報告する.

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© 2025 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会
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