抄録
〔目的〕本研究の目的は,高校野球選手における股内旋可動域と大腿骨の骨形態との関係を明らかにすることである.〔対象と方法〕対象は高校野球部に所属する男子23名の両股関節46肢とした.股内旋可動域は股90°屈曲位,0°伸展位にて測定した.大腿骨の骨形態はMRI,Craig testによる大腿骨前捻角とα-angleを計測した.〔結果〕股屈曲位および伸展位の内旋可動域と大腿骨前捻角の関係は相関を認めたが,α-angleとは股伸展位の内旋可動域と軽度な正の相関を認めたのみであった.股内旋可動域の左右差を比較し,低値側と高値側における大腿骨前捻角とα-angleを比較したが,有意差は認めなかった.〔結語〕高校野球選手では,股内旋可動域の左右差は大腿骨の骨形態よりも,軟部組織によると考えられた.