2025 年 67 巻 4 号 p. 311-318
膵癌の早期発見が困難な状況が続いており,それに有用とされているEUSも普及には至っていない.当院では開院時より直視ラジアル型EUSを導入し,クリニックにおける膵臓診療の裾野を広げる取り組みを行ってきた.1cm以下の早期膵癌の診断は叶わなかったが,多数の膵癌の診断に至った.また同時に行う通常観察でも0.47%の割合で胃癌診断に至っている.直視ラジアル型EUSは,膵臓精査と合わせて消化管も同時に精査が可能であり,クリニックにおいても施行可能な有用なmodalityと考えられたため,その使用実績を報告する.