2026 年 68 巻 6 号 p. 1164-1170
症例は44歳,男性.急性胆囊炎に対して腹腔鏡下胆囊摘出術を施行した.その後,胆囊摘出部位の膿瘍と胆汁性仮性囊胞を認め,経皮的ドレナージと内視鏡的胆道ドレナージを施行した.しかし,胆汁漏の改善なく,離断型胆汁漏と診断し,十二指腸球部より超音波内視鏡下膿瘍ドレナージ術(endoscopic ultrasound guided abscess drainage:EUS-AD)を行い内瘻化した.術後,症状や胆汁漏出は速やかに改善し,ドレナージ後15日目に退院となった.18カ月後,CTで肝実質の萎縮を確認しステントを抜去した.胆汁性仮性囊胞の再発は認めていない.離断型胆汁漏に対してEUS-ADは有用な治療法の1つである.