抄録
内視鏡的乳頭切開術の成功以来,胆道系の疾患に対しても,さまざまなアプローチが試みられるようになった.経口的胆管鏡の開発もその1つであり,操作が容易で診断能,処置能にすぐれた器種の完成がのぞまれている現状である. われわれも昭和52年より厚生省がん研究助成金の援助を受け,町田製作所の協力をえて,経口的胆管鏡の開発に着手した. 今回,有効長1200mm,先端硬性部径8.5mmの斜視型経口的胆管鏡を試作し,臨床例に使用し,その成績について検討を加えてみた.その結果,単一の器種で全症例に検査を施行することは困難であり,数種類の径や様式の異なるファイバースコープを用意しておき,症例に応じて選択的に使用することが望ましいと考えた.