日本消化器内視鏡学会雑誌
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内視鏡的逆行性膵実質造影法
吉本 信次郎大西 隆二別府 真琴土居 幸子松尾 導昌赤坂 裕三川井 啓市
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1979 年 21 巻 10 号 p. 1218-1224

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抄録
 造影剤に改良を加え,ERCPの手技を用いて行う内視鏡的逆行性膵実質造影法(Endoscopic retrograde pancreatic parenchymography, ERPP)の方法,診断的意義,今後の問題点等について述べた.本法では正常膵は輪郭が平滑で,均一な実質像として描出され,慢性膵炎では輪郭の不整,不均一な実質像,実質の欠損像が見られ・X線写真上で膵の面積の縮小が見られる例が多かった.膵癌例では本法で,膵野の欠損像として描出され,癌の十二指腸側への広がりの診断や,膵の辺縁に存在し,主膵管に影響の見られない癌の診断に有用であった.本法施行後の血清アミラーゼ値の上昇は84%と高率に見られたが,通常3~5日で正常値に戻った.造影剤注入時の腹痛も一過性ではあるが認められた.これらの問題の解決には膠質浸透圧のより低い,より安全な造影剤の開発が期待された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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