日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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同一胃における悪性リンパ腫と癌腫の重複例
―自験2例ならびに本邦における報告例について―
水野 孝子鶴田 一郎神山 秀三岡崎 俊治塩崎 安子鮫島 美子新宅 雅幸大沢 耕太郎前田 隆英
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1980 年 22 巻 2 号 p. 295-303

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抄録
 同一胃に原発性悪性リンパ腫と癌腫の合併は少なく,本邦報告例は自験2例を含めて19例にすぎない.自験2例(症例1 70歳男性,症例2 81歳女性)と本邦報告例について,年齢,性,肉眼的形態,組織像,発生部位,共存態度などについて検討した.悪性リンパ腫の組織型は細網肉腫16例,ポジキン病2例,記載の明らかでないもの1例である.癌腫はすべて腺癌である.うち進行癌10例,早期癌9例(IIc型4例,IIb型2例,1型1例,IIa+IIc型1例,記載なし1例)で早期胃癌が19例中9例と比較的多い.発生部位はAに,悪性リンパ腫11例(58%),癌腫12例(63%),Mには悪性リンパ腫2例(11%),癌腫3例(16%)である.肉眼的形態は悪性リンパ腫では潰瘍型13例,腫瘤型5例,ぴまん浸潤型1例である.癌腫は進行,早期癌ともに潰揚型が多い.悪性リンパ腫と癌腫が同一胃に存在する共存態度は,独立10例,衝突9例で癌肉腫はなかった.年齢・性別では悪性リンパ腫・癌腫とも,50~60歳代の男性に多い.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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