抄録
早期胃癌症例の年齢,型,部位,大きさ,深達度,リンパ節転移及び手術率について韓国と日本の症例を比較して見た。韓国の総161例は全国5施設の誌上発表によるもので,日本の症例は田坂,林田,本田等の全国集計を引用した。 両国症例を比較すると全般的には大同小異である。ただ2,3の相違点をあげれば,年齢において韓国例が30代に多く60代は却って少ない.また型別では韓国例が日本例よりI,IIa,IIIbが少なく,III型は反対に日本例より多くなっている.病巣の大きさについては日本例より韓国例の方が3cm以上の早期胃癌の比率が少ない.手術例中の早期癌の頻度をみると,韓国では全胃癌手術1,910例中早期胃癌126例,即ち平均6.5%(4.9~12.5%)で,この数字は田坂の報告に近いが,現時点の本田の報告よりは低い.