日本消化器内視鏡学会雑誌
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食道癌に対する食道ルゴール法の基礎的検討
宮崎 誠司, 河原 清博, 渡辺 精四郎, 平田 牧三, 飯田 洋三, 岡崎 幸紀, 沖田 極, 竹本 忠良
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1981 年 23 巻 4 号 p. 503-513

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抄録
食道癌のルゴール不染性と組織グリコーゲンとの関連を知る目的で,食道癌20症例の生検材料を用い,PAS染色,アンスロン法による組織グリコーゲン定量,電顕像によるグリコーゲン顆粒の量および局在の観察を,健常食道上皮と対比した. 食道癌(m±S.E.:0.28±0.049/tissue100g)では,健常食道上皮(m±S.E.:1.35±0.129/tissue100g)より低値を示し,両者の間に1%以下の危険率で有意差を認めた.癌の組織型,分化度の違いによるグリコーゲン値の検討では,統計的に有意差は認められなかった.食道癌のPAS染色態度はすべての症例で低染色性を示し,光顕的に有意な差はなかった.食道癌6症例の電顕像では,すべての健常食道上皮の細胞質内には多量のグリコーゲンが存在したが,癌細胞内には少なく,有意な差が認められた.また,6例中2例(33%)では,健常食道上皮の細胞間隙にも少量のグリコーゲン顆粒を認めた. 以上,著者らは,食道癌の組織グリコーゲン量が低値であることを生化学的に証明し,食道ルゴール法の有用性を明らかにした.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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