日本消化器内視鏡学会雑誌
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十二指腸潰瘍の治癒経過に伴うmucus barrierの変動
―とくに3H-glucoseと35SO4オートラジオグラフ所見について―
上地 六男, 富松 昌彦, 三輪 洋子, 松野 堅, 前田 淳, 赤上 晃, 山下 克子, 横山 泉, 市岡 四象, 丸山 正隆, 竹本 忠良
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1981 年 23 巻 4 号 p. 514-520_1

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抄録
十二指腸潰瘍の治癒過程におけるmucus barrier形成にっいて検討し,以下の結論をえた. 1.Alucianblue-PAS染色による組織化学的検討では潰瘍辺縁を中心に活動期後半ですでに不規則ながらPAS染色陽性反応を示し,治癒期で両染色反応ともピークを示した. 2.3H-glucose及び35SO4autoradiograph所見をみると,活動期の潰瘍辺縁の円柱上皮細胞や再生と思われる上皮層及び表層粘液層を中心に取り込みが観察され,治癒期ではそれらの細胞群は全般的に最も強い取り込みが観察された. 3.以上の所見より従来報告されている時期よりかなり早期,すなわち活動期後半から治癒期のごく初期にすでに粘液分泌を中心とするmucus barrierの形成が開始されているものと考えられ,胃潰瘍同様,十二指腸潰瘍においても潰瘍治癒機転におけるmucus barrierの重要性が示唆された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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