日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
胃潰瘍再生上皮の腸上皮化生化
大原 毅藤間 弘行青野 義一
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 25 巻 2 号 p. 213-219_1

詳細
抄録
 切除された胃潰瘍470例,549個をその全範囲にわたり5mm幅で半連続的に全割し,その再生上皮について,とくに腸上皮化生化を中心に病理組織学的に検索した.その結果,1)胃潰瘍再生上皮の約70%は腸上皮化生化を示し,河内らのいわゆる完全型も不完全型も含まれていた.2)再生上皮は一度"先祖帰り"の現象として腸上皮の性格をおび,それから再分化するか,あるいは腸上皮化生として残存するかのどちらかと考えられた.3)胃底腺部または腺境界部に発生した潰瘍の約30%に壁細胞や主細胞の再生が認められた.以上から,再生上皮の治癒過程を通じて,腸上皮化生の発生をかなり解明しえた.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top