日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
閉塞性黄疸の総合画像診断―各検査法の再評価―
種広 健治久野 信義栗本 組子横田 哲夫加藤 知之春日井 達造遠藤 登喜子木戸 長一郎
著者情報
ジャーナル フリー

1983 年 25 巻 2 号 p. 220-228

詳細
抄録
 閉塞性黄疸に対する各種画像診断法の診断能を検討し合理的な診断法について考察した.最近,閉塞の有無や部位の診断に,胆道描出能にすぐれ無侵襲性のUSやCTが用いられるが,閉塞性黄疸70例の当検討では,USの診断率が95%,CTが98%と共にすぐれていた.従って閉塞性黄疸で第1に選択すべき検査法はCTより無侵襲性,簡便,低コストなUSであり,USで胆管の充分な追跡ができない時のみCTを試みると良い.原因診断にもUSは高い診断能を有し,小病変や切除可能なものを含む胆道や膵臓腫瘍でのUSの診断率は91%,100%とすぐれ,ERCP,PTC,血管造影とほぼ同等であった.またUSは病変の範囲や手術の可否についての検討にも有用であり,症例によっては侵襲性の検査法は不必要である.一方CTによる小病変の診断は容易ではない.乳頭部や総胆管末端部の病変と胆管結石症では,USとCTの診断率は低く,ほぼ100%の診断率を示したERCPとPTCが最も信頼できる検査法である.腫瘤形成型の膵炎の診断は各種検査法を駆使しても困難で,膵腫瘍と誤診されることが多い.穿刺吸引細胞診などの新しい検査法の導入や検査法の改良が必要である.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top