日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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内視鏡的膵管口切開術(第1報)
―手技と安全性を中心に―
天野 秀雄富士 匡播磨 一雄相部 剛浅上 文雄衣川 皇博有山 重美竹本 忠良
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1985 年 27 巻 1 号 p. 79-84_1

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抄録
 ビマン型慢性膵炎症例を中心に11症例に内視鏡的膵管口切開術を行った.その結果,10症例に満足のいく膵管口を得ることができ,慢性膵炎8例中6例(75%)に臨床症状の改善がみられた. 内視鏡的膵管口切開術による重篤な合併症はみられなかった.本法は膵頭部に線維化をきたしているような慢性膵炎症例に行えば安全な方法と考えられる. さらに,本法によって経口膵管鏡による膵石の観察とバスケットによる排石ができ,慢性膵炎の新しい治療法として評価できる.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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