日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
下血を繰り返した空腸動静脈形成異常の1例―術中内視鏡所見と微細血管構築所見を中心として―
男澤 伸一浦 等山野 三紀久保 英機林 英樹原田 一道岡村 毅與志水島 和雄並木 正義
著者情報
ジャーナル フリー

1985 年 27 巻 2 号 p. 263-269_1

詳細
抄録
 症例は72歳の男.繰り返すタール便と貧血を主訴として受診.上部,下部消化管の内視鏡およびX線検査で異常所見はみられなかった.しかし,上腸間膜動脈造影にて空腸動脈の動脈相で血管の異常増生像,濃染像,早期流出像を認め,動静脈形成異常と診断し,手術を行った.術中に内視鏡検査を施行したところ粘膜下腫瘤様の小隆起と周囲の毛細血管拡張がみられ,ここが出血部位であることが確認できた.切除腸管の血管構築所見では,屈曲蛇行する太い血管増生と周辺の毛細血管の拡張がみられ,拡張した血管が表層近くまで及び,おもな出血はこの部位からと考えられた.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top