日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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内視鏡に装着したpneumatic bagによるアカラシア治療の成績
山田 正美金子 栄蔵熊谷 純一縄野 光正渡辺 文利大井 成子梶村 昌良瀬野尾 一孝本田 西男
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1987 年 29 巻 2 号 p. 247-253

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抄録
 9例のアカラシア患者に対し,著者らの開発したパンエンドスコープに装着したpneumatic bagを用い機械的拡張術を試みた.4例の拡張術前後の平均安静時LES圧は,拡張術前60.3mmHgから拡張術後20.3mmHgへと有意(P<0.05)の低下を認め,さらに下部食道最大横径も拡張術後減少する傾向にあった.また,8例の拡張術後1カ月間の体重増加率は平均10.5%であった.9例中2例はその後手術されたが,本拡張法におけるX線学的な拡張型・拡張度による適応の良否は特に認めなかった.本法では,拡張時軽度出血・中等度疼痛が全例に認められたが,穿孔などの重大合併症は1度も出現せず,本法はアカラシアに対する安全かつ有効な治療法であると言える.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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