日本消化器内視鏡学会雑誌
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電子内視鏡による胃潰瘍の治癒過程の観察
橋本 光代星原 芳雄吉田 行哉早川 和雄福地 創太郎
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1989 年 31 巻 3 号 p. 641-651

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抄録
 電子内視鏡を用いて,strip生検後の潰瘍3例と,慢性胃潰瘍29病変(26症例)を観察し,潰瘍辺縁の再生上皮の発青過程を崎田・三輪のステージ分類にもとついて検討した.慢性胃潰瘍では,A2stageより周囲粘膜と白苔の間に,発赤した平坦無構造な膜様再生上皮が出現する.A2ないしHlstageの頃から膜様再生上皮の周辺に,紡錘状ないし棚状の再生上皮が出現し,H2ないしSlstageには,それらの周辺に敷石状再生上皮が認められ,S2stage近くになると瘢痕中心部まで敷石状再生上皮で被われる.膜様再生上皮を除くと紡錘状再生上皮が最も幼若な再生上皮であり,これらは棚状,ついで敷石状再生上皮に移行すると考えられた.しかし再発潰瘍では,A1ないしA2stageに潰瘍辺縁の一部にくさび状の発赤帯を認め,同部に限局して紡錘状,棚状,敷石状の再生上皮がみられることがあり,これは潰瘍再発に先立つ既存の潰瘍の再生上皮の遺残と考えられる.電子内視鏡はこの様な所見を容易に見いだすことが出来,再発潰瘍と初発潰瘍の鑑別にも有用であった.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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