日本消化器内視鏡学会雑誌
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経皮経肝胆道鏡下マイクロ波による悪性胆道狭窄の治療
関 寿人, 久保田 佳嗣, 国枝 恒治, 丸岡 正典, 中谷 正, 加納 東彦, 熊田 博行, 奥平 勝, 水野 孝子, 鮫島 美子
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1990 年 32 巻 7 号 p. 1646-1655

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抄録
 悪性胆道腫瘍による胆管狭窄の解除を目的として,マイクロ波治療(MT)を経皮経肝胆道鏡(PTCS)下に施行するため本法の基礎的検討を行い,安全性を確認後,臨床例に用いた.PTCS下でMTを行う場合,電極は常に生理的食塩水に水浸した状態にある.したがって基礎的検討では,水浸下でウシ摘出肝,ラット肝を対象に球状電極(直径1.8mm)を用い,肝組織マイクロ波凝固を行った.水浸下では設定条件が40W,10秒以上にならないと明らかな凝固は得られなかった.また肝凝固壊死巣の経時的観察では凝固直後に比べて数日後に壊死巣が拡大する傾向にあった.一方,ビーグル犬を用いた正常胆管のマイクロ波凝固では出力50W,20秒で,胆管の凝固が認められるが周囲臓器,脈管への影響はなかった.以上の基礎的検討を基に安全性を考慮し臨床に用いる1回の凝固条件を出力40~50W,通電時間10秒以下とした. 臨床例では,上部胆管癌,肝門部胆管癌の2症例に対し本法を行い,狭窄解除が得られた.臨床上問題となる合併症はなかった.上部胆管癌例ではtube-freeの状態で退院が可能であった. 本法は根治的治療法ではないが,装置は軽量,安価,また同軸ケーブルは柔軟であり,内視鏡下の操作性は良好であった.今後PTCS下の有用な治療法と考える.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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