日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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上部消化管Angiodysplasiaの内視鏡的検討
原田 康司南雲 久美子山崎 忠男野ツ俣 和夫伊藤 慎芳土谷 春仁桜井 幸弘池上 文詔多賀須 幸男
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1991 年 33 巻 2 号 p. 257-263

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抄録
上部消化管粘膜には,細血管が限局性に集籏拡張したAngiodysplasiaがときどき見られる.2年間に施行したPanendoscopy延べ10,163例で認め/れたAngiodysplasia230例を対象に検討した. その頻度は2.26~3.98%,男性に有意に多く,加齢とともに頻度は増加する.単発81.3%,多発18.7%であった.少数が食道・十二指腸に存在したが,98%は胃にあり,胃A・M領域に多くC領域に少ない.血液のstealによると思われる白暈を周辺に持つ「日の丸型」は43.4%,持たない「赤丸型」は56.6%であった. 顕出血例はなく,出血の危険は少ないと思われる.特定の疾患との関連は確認出来なかった.Angiodysplasiaと紛らわしい形態の早期胃癌2例に遭遇した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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