あびこ病院内科
関西医科大学第3内科
1991 年 33 巻 2 号 p. 286-290_1
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症例は61歳女性.心窩部痛を来し,消化管内視鏡検査を施行.胃角部小轡に良性潰瘍があり,再検時,頸部食道に扁平な類円形病巣を認め,生検組織診で異所性胃粘膜と診断された.悪性所見はなかったが,病巣の細胞核DNAの検討から生物学的悪性度の高いことが示唆された.わが国では頸部食道異所性胃粘膜島は比較的稀とされているが,本症からの癌発生例の報告もあり,自験例での検討とも併せ,慎重な経過観察が重要と考える.
日本胃カメラ学会機関誌
日本内視鏡学会誌
日本内視鏡学会雑誌
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