抄録
潰瘍性大腸炎の直腸病変に対する新しい局所療法としてBjörkらが報告したlidocaine gelの直腸内投与療法の効果を検討した.活動性の直腸病変を有する潰瘍性大腸炎6例に対し,2%lidocaine gel40ml/dayの直腸内投与を2週間施行し,治療前後の臨床症状,内視鏡所見,生検による病理組織学的所見を比較した.その結果,検討を行った全症例で臨床症状,内視鏡所見の改善を認めた.組織学的にも6例中4例に明らかな治療効果を認めた.副作用はみられなかった.この結果から,lidocaine gelの直腸内投与法は,UCの直腸病変に対し有用であるといえる.