日本消化器内視鏡学会雑誌
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4年後のERCPで胆管癌が発見された膵胆管合流異常の1切除例
小村 幹夫田中 雅夫小川 芳明
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1992 年 34 巻 2 号 p. 447-454_1

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抄録
 4年後のERCPで胆管癌が発見された膵胆管合流異常の症例を報告する.69歳,女性.4年前,無石胆嚢炎のため胆嚢摘出術を某医で受けた際,術前のERCPで合流異常が描出されていた.総胆管は全体的に拡張していたが,局在病変は認めなかった.平成元年8月より右季肋部痛,全身倦怠感が出現し,精査の結果中部胆管癌と診断され,胆管切除術が施行された.本例は,合流異常と胆管癌の関連の時間的要因を示す点で興味深く思われた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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