抄録
症例は72歳,男性.主訴は黄疸.閉塞性黄疸の診断にて経皮経肝胆管ドレナージ(PTCD),経皮経肝胆道鏡(PTCS)を施行.原発性硬化性胆管炎が疑われたが悪性腫瘍の合併も否定できなかった.PTCDの内瘻化や内視鏡的逆行性胆管ドレナージ(ERBD)は肝門部肝管,総胆管狭窄のため施行不能であった.内瘻化減黄目的でShikeらの方法に準じ経皮内視鏡的胃瘻造設術(PEG)を施行し,この瘻孔から経皮経胃的に径5mmのカテーテルを内視鏡下に十二指腸に留置し,もう一方の端を体外でPTCDカテーテルと接続し外胆道十二指腸ドレナージを行った.十二指腸留置カテーテルの位置が適切であればドレナージ効果は良好であった.外胆道十二指腸ドレナージ療法は特に重篤な合併症もなく,外来通院でも良好な内瘻化減黄が可能な有用な内瘻化法と思われた.