抄録
症例は41歳,女性.口唇,手指に色素沈着があり,大腸および小腸に多発性ポリープを認めた.内視鏡的ポリペクトミーにより切除した23個の大腸ポリープのうち,S状結腸にみられた径50mmの有茎性ポリープの1個に高分化腺癌を認めた.また,小腸ポリープに対して,術中内視鏡的ポリペクトミー及び外科的切除により46個の小腸ポリープを切除し,計69個のポリープを切除した.近年,Peutz-Jeghers症候群は悪性病変の合併の報告も多く,定期的な消化管の検査による経過観察と内視鏡的ポリペクトミーは予後を考える上で重要であると考えられた.