日本消化器内視鏡学会雑誌
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超音波内視鏡による胃悪性リンパ腫の検討
齊藤 忠範池田 成之安保 智典小笠原 俊実増子 詠一本間 久登手林 明雄潘 紀良山中 剛之
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1994 年 36 巻 2 号 p. 308-316_1

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抄録
胃悪性リンパ腫9例(原発性8例,続発性1例)について超音波内視鏡を施行した.原発性胃悪性リンパ腫8例中6例は手術により,2例は生検により病理標本を得た.これら対象9例について,超音波内視鏡の有用性を検討したところ以下の結論を得た.(1)原発性胃悪性リンパ腫8例中,巨大皺襞型(1例),隆起型(1例),潰瘍型(2例)のエコー像は境界明瞭,内部均一で低エコーを呈し胃癌と鑑別可能であったが,表層拡大型4例中2例は胃癌,1例は胃潰瘍との鑑別は困難であった.(2)深達度は手術を行った6例中4例で正診可能であった.誤診した2例は腫瘍周囲に炎症細胞浸潤が著明であった例とモノクロナール抗体(L-26)による免疫染色により確認された固有筋層への微少浸潤例であった.(3)リンパ節転移が病理学的に確認された1例は手術前診断可能であった.(4)続発性胃悪1生リンパ腫の1例は超音波内視鏡のみで腫瘍浸潤が確認された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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