日本家禽学会誌
Print ISSN : 0029-0254
肉用種と卵用種における筋肉中のカルパインおよびカルパスタチン活性値の加齢に伴う変化
Seno JOHARI前田 芳實岡本 新橋口 勉
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1996 年 33 巻 2 号 p. 80-88

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抄録
本研究は,肉用種と卵用種について2週齢から8週齢までの筋肉内のカルパイン,カルパスタチン活性値および成長速度の変化について解析を行った。2, 4, 6および8週齢時における体重および成長速度は,肉用種が卵用種に比べて有意に大きかった(P<0.01)。筋肉中のカルパインとカルパスタチン活性値はいずれも,週齢が進むにつれて低下した。いずれの週齢についても,カルパイン活性値,カルパスタチン活性値およびそれらの活性値間の差は肉用種と卵用種間で有意差が見られた。すなわち,肉用種は卵用種に比べて,カルパイン活性値が低く,逆にカルパスタチン活性値は高かった。加齢に伴い,これらの活性値の低下の場合は,肉用種も卵用種と同様の傾向を示した。
肉用種と卵用種における筋肉中のカルパイン活性値とカルパスタチン活性値の違いは,それぞれの鶏種の育種計画の違いによるものと考えられた。本研究におけるカルパインとカルパスタチン活性値の加齢に伴う変化と両鶏種間の違いは,筋肉組織内の蛋白質分解酵素の制御における加齢と品種の遺伝的要因によることが示唆された。
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