日本消化器内視鏡学会雑誌
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超音波内視鏡による胃迷入膵の検討
―4症例について―
齊藤 忠範池田 成之小笠原 俊実増子 詠一本間 久登安保 智典潘 紀良
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1994 年 36 巻 2 号 p. 328-334_1

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抄録
胃迷入膵4例について超音波内視鏡(EUS)像と病理所見を比較し以下の結論を得た.(1)腫瘍の主座は粘膜下層1例,粘膜下層と固有筋層2例,粘膜層から固有筋層1例であったが,EUSによりその診断は可能であった.また迷入膵が固有筋層内に存在した3例のEUS像を検討したところ,2例で固有筋層の肥厚を認め固有筋層への迷入が著しかった1例では腫瘍と固有筋層は一塊として描出された.(2)腫瘍のEUS像は境界は全例不明瞭(一部明瞭1例)であり,内部エコーパターン,エコーレベルは多彩であった.その要因は迷入膵を構成する腺組織と導管の密度と比率が多様であるためと考えられた.すなわち腺房細胞が密に存在した症例ではエコーレベルは低下していた.また全例で導管は腫瘍内の散在性小低エコー部として描出され,導管の拡張が著明な2例ではのう胞様像を呈した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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