日本消化器内視鏡学会雑誌
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急性汎発性膿庖性細菌疹に合併した食道膿庖の1例
五味 博子三村 治美塩島 純子小柳 光仁有村 隆浅井 和規山村 真吾友野 寛樹正岡 一良黒沢 進屋嘉比 康治中村 孝司三浦 隆
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1997 年 39 巻 2 号 p. 208-212

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抄録
急性汎発性膿痕性細菌疹acutegeneralized pustular bacterid(AGPB)は,現在までに約70例の報告があるが,食道病変の記載はない.症例は61歳,男性.1995年10月から掌蹠膿疱症を当院皮膚科で外用薬にて治療中であったが,1995年11月初旬感冒様症状後,口腔内を含む全身に膿疱が出現し,食道違和感を伴うため当科を受診した.内視鏡検査では食道全体に白色調円形水疱と,水疱上皮が剥離したびらん及び潰瘍が散在していた.胃,十二指腸に異常所見はなかった.1週間後の内視鏡検査では剥離した粘膜が白色粘膜隆起として認められ,剥離性食道炎の所見であった.抗生剤投与後,約3週間で治癒した.初診時の食道粘膜の病理組織標本にて皮疹と同様の膿疱と診断された.AGPBによる食道病変の稀な1例と考え報告した.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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