抄録
超音波3次元走査プローブシステムを用いた3次元管腔内超音波検査(3D-IDUS)を胆道疾患を有する症例に行い,その臨床的有用性について検討した.超音波3次元走査プローブシステムは12MHzあるいは20MHzの周波数をもつ細径超音波プローブを使用し,一度のスキャンでラジアル画像とリニア画像がリアルタイムに同時に得られ,両画像を同時に観察することにより3次元的な診断が可能であった.PTBD実施中の16例に対して3D-IDUSを行い,全例で胆管を中心に脈管の走行や臓器との関係,腫瘍の進展などに関して3次元的な診断が行えた.さらに,腫瘍の全体像が描出できた下部胆管癌の3例では腫瘍体積の測定が可能であった.今後3D-IDUSを使用することにより,IDUSの診断能の向上が期待される.