日本消化器内視鏡学会雑誌
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宿便性潰瘍(Stercoral ulcer)の1例
藤井 億秀王 恒治岡田 光男瀬尾 充奥村 恂村山 寛
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1997 年 39 巻 4 号 p. 818-824

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抄録
 症例40歳男性,主訴は,血便.従来より便秘傾向が強かったが,今回10日間の便秘後,突然血便が出現.大腸内視鏡検査で,S状結腸に剥離した粘膜とともに境界明瞭な不整形の潰瘍性病変を認め,生検で糞便成分と思われる異物を粘膜内に認めた.以上より宿便性潰瘍と診断.便通のコントロールと中心静脈栄養を行い,約3週後には潰瘍は瘢痕化した.本邦では,宿便性潰瘍は自験例を含め38例しか報告されていないが,内視鏡検査の普及により増加する可能性が示唆された.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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