日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
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遅発成長を示す粘液産生胆管癌に対してレーザー治療を試みた1例
豊川 達也池田 宣聖水野 元夫貴志 文俊岡田 裕之友田 純辻 孝夫
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1997 年 39 巻 4 号 p. 825-830

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抄録
 症例は85歳,男性.粘液貯留による閉塞性黄疸と診断し,乳頭切開のみで5年間外来通院していた.今回,胆道鏡にて肝内胆管に腫瘍性病変を認め,生検にて粘液産生胆管癌と診断した.本症例は,粘液産生胆管癌が遅発成長である事を考え,胆道鏡下にレーザー治療を試み,良好な結果を得た.治療後約2年5カ月の現在まで著変なく経過しており,本治療法は,ハイリスク患者の治療法として有用と考えられた.
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© 社団法人日本消化器内視鏡学会
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