日本消化器内視鏡学会雑誌
Online ISSN : 1884-5738
Print ISSN : 0387-1207
ISSN-L : 0387-1207
撲滅結紮法前後における食道静脈瘤および供血路,排血路の血行変化の検討
松崎 浩司近藤 栄作栗田 俊夫米谷 隆中野 茂小山 博松崎 一江蜂矢 朗彦西野 執成木 行彦大塚 幸雄
著者情報
ジャーナル フリー

1997 年 39 巻 7 号 p. 1196-1202

詳細
抄録
 われわれの施設では,食道静脈瘤に対し硬化剤を使用せず,O-ringを平均40個用いる撲滅結紮法を施行している.今回,未治療の食道静脈瘤15症例に対し撲滅結紮法を施行し,内視鏡像でのF因子,RC因子,PTPでのLGV,PGV,噴門静脈叢,すだれ血管,esophageal varices or paraesophageal vein,EUSでのesophageal varices,paraesophageal veinの治療前後の変化の程度を比較し,撲滅結紮療法による治療がどの程度影響を及ぼしているかを検討した.内視鏡像でのF因子(p<0.01),RC因子(p<0.01),およびPTPでのLGV(p<0.01),噴門静脈叢(p<0.01),すだれ血管(p<0.01),食道静脈瘤または傍食道静脈(p<0.01),およびEUSでの食道静脈瘤(p<0.01)は統計学的に有意な影響を受けていた.PTPでのPGVおよびEUSでの傍食道静脈は統計学的に有意な影響を受けていなかった.撲滅結紮法は,食道静脈瘤から供血路である噴門静脈叢,すだれ血管,左胃静脈までの血行に変化を及ぼしていた.
著者関連情報
© 社団法人日本消化器内視鏡学会
前の記事 次の記事
feedback
Top