抄録
早期胃癌に対するAPCの組織学的効果を調べるために,手術予定の早期胃癌患者6例に対し,術前に癌病巣の一部にAPCを照射した.また6例中3例は早期胃癌と正常粘膜との境界部にもAPCを照射した。APCを照射した部位の粘膜面はいずれも凝固,変性していた.熱凝固の影響が粘膜下層表層(sm1)に及んでいた部位が3カ所,sm深層(sm3)に及んでいた部位も4カ所認められ,1カ所は固有筋層(mp)にまで及んでいた.癌の深達度が粘膜(m)内,あるいはsm癌のうちsm1に癌がとどまっていれば,いずれも1回のAPC照射で治療できる可能性が高いと考えられた.