抄録
隕石中の希ガスは、隕石中に一様に分布しているのではなく、Qという微小物質に偏在して含まれていることがわかっている。この物質は、隕石の大部分を塩酸、フッ酸により化学的に溶かし去ることにより分離される。近年、我々はフリーズソー(隕石に水を含ませ凍らせるということを繰り返し、自然風化に近い状態で隕石を分解する方法)による物理的手法により、このQを含む物質の分離に成功した。しかし、この手法は隕石の種類によりうまく行く場合と行かない場合があることも判明した。この違いは、隕石中の炭素物質の特性によるらしい。この炭素物質の特性をラマン分光などで調べたので、それについて報告する。