抄録
1968年にフランス,シャンパーニュ地方で発見されたSaint Aubin鉄隕石(ungrouped)中には,cmサイズのchromite包有物が存在する.このchromiteは純粋なFeCr2O4組成に近い化学組成を持つ.隕石中に存在するchromiteはマイクロメートルオーダーが通常であり,このようなcmオーダーのchromite結晶が見られることは,鉄隕石中に限らず始源的な隕石中においても稀である.このchromite包有物を含めtroilite,schreibersite包有物の希ガス含有量および同位体比を測定した.これらの結果について議論,考察を行う.