2005年にBarkan and Luz (2005)により、大気酸素の同位体比の値が約30年ぶりに更新され、それぞれSMOWに対してδ18Oが+23.88‰、δ17Oが+12.08‰であると報告された。大気酸素同位体比は溶存酸素の三種酸素同位体を用いた生物生産量決定(例えばSarma et al., 2005など)を行うための最も重要な定数である。本研究では海水に対する大気酸素同位体比を決定し、Barkan and Luz (2005)の値の再検討を行う。また、大気酸素同位体比の支配要因に関する考察も行う。