日本地球化学会年会要旨集
2009年度日本地球化学会第56回年会講演要旨集
セッションID: 2B07 20-07
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宇宙線生成核種の宇宙地球化学
標高の高い地域に生育する植物は低地の植物より14C濃度が高いのか?
*中村 俊夫渡邊 隆広太田 友子松中 哲也西村 弥亜朱 立平
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抄録
「標高の高い高原に生育する植物は低地の植物よりC14濃度が高いのか?」.この設問の意味は次の通りである.C14原子は,銀河宇宙線の作用により地球大気の上層で作られるが,その生成頻度は高度依存性があり,対流圏では,高度が高いほど生成頻度は高い.従って,大気中二酸化炭素のC14濃度,すなわち,安定な炭素C12(あるいはC13)に対するC14の存在割合は,同様な高度依存性があるのではないか 2006年夏に,チベット高原の標高5,000mを超える所に所在するプマユムツォ湖の調査に参加することができ,標高5,000mの地点に生育する植物の14C濃度を測定するチャンスを得た.更に,ラサ市内,富士山中腹で採取した植物試料と合わせて高地に生育する植物試料のC14濃度測定結果を報告する.
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© 2009 日本地球化学会
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