日本地球化学会年会要旨集
2009年度日本地球化学会第56回年会講演要旨集
セッションID: 2P41 18-P05
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大気圏・水圏とそれらの相互作用、気候変化
農地を流れる河川とその河口・沿岸海洋の環境とメタンの挙動
*大類 壮央窪田 千穂河島 弘幸土屋 愛吉田 磨
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キーワード: メタン, 流域生態系
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抄録
海洋はメタンの供給源の一つであり、全球的な大気海洋間のメタン収支は、沿岸域を含めた場合では11-18 Tg yr-1 [Bange et al., 1994] とされている。本研究では、酪農由来物質が河川・河口・沿岸にどう影響しているのかを物質循環の面からとらえ、メタンの挙動および海洋-大気フラックスを見積もり、その空間的特徴を明らかにすることを目的とした。河川から沿岸までの硝酸塩、亜硝酸塩、リン酸塩、ケイ酸塩の結果は、それぞれ0-7.50 μM、0-1.21 μM、0.06-2.71 μM、3.32-2.71×103 μMであった。これは、河口域・沿岸域が生物活動の盛んな場所であるため、栄養塩が消費されている可能性を示している。 メタン濃度は、3.7-3.0×103 nmol kg–1であり、河川-河口から離れ、深さが増すほどメタン濃度は小さくなる傾向にあった。メタン濃度と塩分との間には逆相関関係があり (図2、相関係数R2 = 0.625)、メタンは河川から沿岸へと供給され、表面での気体交換や希釈効果によりメタン濃度は小さくなると考えられる。
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© 2009 日本地球化学会
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