2020 年 56 巻 3 号 p. 297-301
症例は8歳女児.離断型小腸閉鎖に対して生後1日目に腸管切除およびend-to-back吻合術を施行された.術後縫合不全を認めたが,保存的加療にて改善した.その後,発育は正常に経過したが,7歳時,近医にて貧血を指摘された.当科にて小腸造影検査,CT検査,MRI検査,RIシンチ検査を行い,小腸狭窄もしくは癒着による通過障害を疑い手術となった.開腹すると,回腸末端から80 cmの部位で,小腸は癒着してループを形成し,肛門側腸管は盲端となり,口側小腸と肛門側小腸は瘻孔を形成して交通していた.blind loop syndromeと診断し,病変部を切除,単々吻合にて再建した.先天性小腸閉鎖症術後縫合不全により生じたと思われるblind loop syndromeの1例を経験したので文献的考察を加えて報告した.