抄録
木曽三川は中部地域を代表する河川である,木曽川・揖斐川・長良川からなり,水資源としてだけでなく,環境資源として,また流域文化的にも重要であることは広く認識されており,水の分析や生物に関する研究例は多い。しかし,人為起源の汚染物質のシンクとして重要な堆積物に関するデータは極めて限られている。河川堆積物は、その化学組成が細屑性粒子供給源の地質を反映するだけでなく、人為的に負荷された重金属などの汚染物質を含むことが知られている。本研究では、木曽三川の河口域を中心に堆積物を採取・分析し,その化学的特徴から,河川流域の地質,土地利用,人間活動の影響を考察した。特に,重金属元素や有機物の挙動や由来をより正確に議論するために,主成分の組成にも着目して解析した。