抄録
日本海においてBaxsの水平輸送の存在について議論するため、日本海盆南東部の二層においてセジメントトラップを用いて採取した沈降粒子量とその成分(Opal, CaCO3, Mn, Ba)の測定を行った。Baxs(生物起源Ba),Mnxs(鉱物以外Mn)は,夏から秋にかけて低く,冬から春にかけて高いという変動を示していた。また,上層下層ともに、BaxsとMnxsの粒子束は正の相関(上層:R=0.97, 下層:R=0.96)を示した。粒子中のMnxsは堆積物から溶出したMnが主な起源であり,粒子の水平輸送の指標と考えられる。これらの結果を用いてBaxsの水平輸送について述べる。